本検査キットの対象

ムコ多糖症(MPS)疑いがある方

以下の臨床症状がみられるなど、MPSⅠ型、Ⅱ型、ⅣA型、Ⅵ型、Ⅶ型を疑う方の検査にご使用ください。

表 ムコ多糖症の各病型の症状

表 ムコ多糖症の各病型の症状

ムコ多糖症(MPS)診断の流れ

MPSを疑う症状()などの臨床所見や画像所見がみられたら、尿・血液検査を実施して蓄積物質および酵素活性を確認し、確定診断を行います。

ムコ多糖症(MPS)診断の流れ
※乾燥ろ紙血を用いて複数の酵素活性を同時に測定する。本検査キットは酵素活性測定キットである。
日本整形外科学会 小児整形外科委員会 骨系統疾患マニュアル改訂ワーキンググループ 編. 骨系統疾患マニュアル 改訂第3版. 南江堂, 2022./厚生労働省難治性疾患等政策研究事業ライソゾーム病(ファブリー病を含む)に関する調査研究班 編集. 診断の手引きに準拠したムコ多糖症診療マニュアル. 診断と治療社, 2016.より作成

本検査キットの趣旨および内容

MPSは症状が多様なため見逃されやすいものの、進行性であることから早期診断・治療が重要です。乾燥ろ紙血による簡便な検査は、MPS全病型のスクリーニングに有用です。この検査キットでは、乾燥ろ紙血を用いた簡便な方法でMPSの診断時に確認すべき酵素活性を測定することができます。少しでも疑いがあれば検査を検討することが、MPSの早期診断につながります。

本検査キットに含まれるもの
※乾燥ろ紙血を用いた酵素活性測定で得られた結果は参考情報です。MPSを確定診断するための検査が別途必要となりますので、ご注意ください。

検査依頼の流れ

本検査キットを用いた検査の流れは以下の通りです。

  1. Step
    1

    採血ろ紙の準備

    採血ろ紙に必要事項を記入してください。

    採血ろ紙の準備
  2. Step
    2

    採血ろ紙に血液滴下

    1~2mL採血後、採血ろ紙のスポット部分に血液を2~3滴、4つの点線丸枠からはみ出るよう、また裏側まで十分に染み通るように滴下してください。

    採血ろ紙に血液滴下
    採血ろ紙に血液滴下
  3. Step
    3

    採血ろ紙の乾燥

    血液のかたよりがないように水平に置いた状態で、十分(室温で2~3時間程度)に乾燥させてください。

    ※乾燥が不十分な場合、酵素活性測定に影響する場合があります。
    ※すぐに送付できない場合は、十分に乾燥させてからビニール袋に入れて冷凍保存してください。
  4. Step
    4

    採血ろ紙の送付

    採血ろ紙、検査申込書に必要事項をご記入の上、封筒にてご送付ください。

    採血ろ紙の送付
  5. Step
    5

    検査結果の通知

    検査結果は送付でご連絡となります。

検査キットの申し込み

弊社MRにお問い合わせ、
もしくは以下ボタンより必要事項をフォームにご入力の上、お申し込みください。

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参考文献

  • 日本整形外科学会 小児整形外科委員会 骨系統疾患マニュアル改訂ワーキンググループ 編. 骨系統疾患マニュアル 改訂第3版. 南江堂, 2022.
  • 厚生労働省難治性疾患等政策研究事業 ライソゾーム病(ファブリー病を含む)に関する調査研究班 編集. 診断の手引きに準拠したムコ多糖症診療マニュアル. 診断と治療社, 2016.